――――三姉妹は常に長女と次女だけ。末女はお先真っ白。だから、面白い。
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「…………まぁ、気まぐれで何かを始めるのは、いつもの事なんだけどね……」
誰もいないアパートの一室で、彼はため息混じりに苦笑した。
逢魔ヶ刻の茜色の空が小さな窓から室内に入り込もうと腕を伸ばし、その目指す先には、先のため息をした少年――――否、青年が佇んでいた。
浸食する様な茜の光を受けてなお、その髪は白銀を醸しだし、その瞳は優しさを孕んだ鮮血色を失わない。ただ、今だけは、その瞳に自嘲の色も垣間見える。
彼の視線は、右手に乗った一冊のノートに向けられていた。
大した衝動ではなく、気まぐれで商店街の本屋に並んでいた手近なノートを買ってきたのだ。
大した思い入れがあるわけではないそれは、大した決意によるわけではない記録帳へと成る、はずだ。
そう、本当に何の事はない。
ただ――――――久しぶりに、何気ない日常をメモしておきたくなったのだ。
誰もいないアパートの一室で、彼はため息混じりに苦笑した。
逢魔ヶ刻の茜色の空が小さな窓から室内に入り込もうと腕を伸ばし、その目指す先には、先のため息をした少年――――否、青年が佇んでいた。
浸食する様な茜の光を受けてなお、その髪は白銀を醸しだし、その瞳は優しさを孕んだ鮮血色を失わない。ただ、今だけは、その瞳に自嘲の色も垣間見える。
彼の視線は、右手に乗った一冊のノートに向けられていた。
大した衝動ではなく、気まぐれで商店街の本屋に並んでいた手近なノートを買ってきたのだ。
大した思い入れがあるわけではないそれは、大した決意によるわけではない記録帳へと成る、はずだ。
そう、本当に何の事はない。
ただ――――――久しぶりに、何気ない日常をメモしておきたくなったのだ。
(続きは蛍のキャラクタメイキング/とてもとてもアンオフィです)
アンオフィな設定というよりも、作成秘話といった感じ。
昔のブログを知ってる人は、多分、見かけた事があると思うんだ。
…………背後さんが時々忘れるので、メモっとかないとーってトコかな;;
そんな訳で『涼風・蛍』の裏話だよ。
僕、こと、涼風蛍のひな型、ルーツは堕天使アザゼルにあるんだ。
もちろん、背後さんの主観に充ち満ちたアザゼルの解釈を元にして、ね。(苦笑
アザゼルはそも、人間を監視する為に地上に降り、人間の娘と恋に落ち、神の英知を授けた事により、天を追放された天使なんだ。
一般にアザゼルは、彼の業によって、人々は堕落し地上が荒廃し、ノアの箱船の逸話を招く羽目になった、罪深き天使であるとされる。
けれど、洪水の前に、地上の命の助命嘆願をしたのもまた彼であり、何より、たった一人の女性への愛が故に、それまでの全てを捨て去る決意をした、という事実に凄く惹かれて、そこから僕というキャラクタが生まれてきました。
RPの中で、少しでもその雰囲気を出せていたらな、と思うんだよね。
ここからは、待雪では深く語らなかった部分をナレーション風に纏めてみました。
とある山村付近の社にす巻きにされ捨てられていた(祭られていた)所を師・涼風水面に保護される。
1989/06/12に産まれた事以外を"知らなかった"為、出会った夜が星が揺らぎ瞬く夜だった事から、蛍の名を受ける。
以来、水面から社会常識~能力者常識、彼女の人脈等を受け継ぐ修業を受ける。
異端や異能といった理由で身寄りを無くした多くの子ども達を義弟義妹とし、長男として、一番弟子として、水面を助けながらの多忙だが満ち足りた幼少期を過ごした。
金色の穂を持つ白亜の愛槍"死選の槍"を得た悪魔払いの依頼は皮肉にも水面と共に戦場に立つ最後の依頼となった。
彼を庇って水面は死ぬ事となる。また、それは水面からの最期の教えでもあった。
「誰かを護りたいのなら、絶対に自分を犠牲にしちゃ駄目。――だってほら、君はこんなにも辛いでしょ? 私は君に、こんなにも重いものを背負わせちゃう。だけど――だからこそ、君は君の大切な人に、こんなものを背負わせちゃ駄目なんだからね。……君はこの重さを知ったから、きっときっと、今よりもっと優しくなれる。……私の分まで幸福に。それが私の、君への最期のワガママ。今まで、ありがとうね」
蛍の称号"乖離孕みし贖罪の福音"は水面の遺した最期の言葉に由来する。
すなわち、"願われた贖いの術は自身も望む未来でありながら、同時に、容認出来ない未来である"
誰よりも優しくあろうと願った少年は、贖いを盾に生を謳歌し、矛を構える。
自嘲し、されど幸福を覚える、二律背反な乖離を孕んだ、死と隣り合わせの青春。
それは、犠牲として生を受け、身代わりとして暗き荒野で朽ちる筈だった山羊の、切望したセカイだった。
ふぅ……。
長々とお付き合いありがとうねっ!
改めて、これからもよろしく!!(にこ
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